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2009.03.18

テレサ・テンの歩いた道

1981年のあの歌詞は、

故テレサ・テンの、

ジャッキー・チェンへの思いだったのかもしれない。

 

テレサ・テンの歌った「ジェルソミーナの歩いた道」(作詞:門谷憲二/作曲:丹羽応樹/編曲:羽田健太郎)という曲がある。

誰もが知る「つぐない」と比べると、

知る人ぞ知る曲だったように思うが、

この曲を歌う時の彼女の歌声の切なさは、

他の曲の歌声とは比にならない、

何か特別さがあったように感じたのを覚えている。

 

切なくやりきれず、

恋しくてやるせない思いに、

なんとか折り合いをつけようと、

もがき、

それでも前を向いて生きていこうとする、

痛いほどまっすぐな思いが、

真に迫ってくるのだ。

 

 

ジャッキー・チェンは、

1970年後半頃からテレサ・テンと交際したが、

彼女とは結婚せず、

その数年後の1983年に、

元女優だった林鳳嬌(ジョアン・リン)と極秘結婚している。

 

このほどジャッキー・チェンが中華メディア番組で、

テレサ・テンと結婚しなかった理由を語ったのである。(YAHOO記事参照)

自分の周りの仲間がテレサのことを気に入らず、仲間がジョアン・リンと結婚することを望んだから、と。

 

彼の真意を計り知ることはできないが、

25年ほどの歳月が過ぎた今、

なぜ沈黙を破ったのだろうか、という思いと、

その言葉と行いに、

悲しいやるせなさを感じた。

 

と、同時に、

「ジェルソミーナの歩いた道」の作詞家は、

当時の悲恋を知っていて、

フェデリコ・フェリーニ監督の映画「道」(1954年)の主人公、ジェルソミーナに、

彼女の心を重ねて作詞したのかもしれない、と思った。

 

 

彼女は「ジェルソミーナの歩いた道」が一番好きで、コンサートの最後にはいつもこの曲を歌っていたという。

 

 

元恋人の言動に、

天国にいる彼女は今、

何を思いながら、

「ジェルソミーナの歩いた道」を口ずさむのだろうか……。

 

 

「ボンちゃん。愛した者の中に、やるせなさを見た時、ゴリラはどうする?」

 

 

 

 

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