ああ、結婚相手
誰かを好きになることは理屈じゃないから致しがたないけれど、
得手不得手をひっくるめて愛しているからと思って結婚しても、
自分が望む気質やセンスと、
正反対の気質やセンスを持つ人との生活というのは、
それを楽しめる人にはいいが、
様々な価値観が異なってもいるだろうから、
実際問題、かなり大変なことだと思う。
たとえばこんなこと。
「朝食は、焚きたてご飯、ぬか漬け、熱いお味噌汁に焼き魚、できれば出し巻き風の卵焼きなんかがあったらいいね」、
と、家庭的な料理を期待してしまう夫がいるとしよう。
でも恋に落ちて結婚した相手は、
爪はネイルアートで綺麗に飾られ、食事はコンビニのお弁当で済ますといった生活感の漂わない暮らしをする、料理が苦手な女性だった…とか。
惹かれて結婚したとしても何かと不満が募るにちがいない。
でも彼女の方からすれば、
料理は元々不得手なのである。
朝、あり合わせで気の利いたもの手早く作ってと言われることは、
息継ぎ無しで1000m泳げと言われたようなものかもしれない。
けれど、料理が好きな人なら、
笑みを浮かべて好みの卵焼きを毎朝作ってくれるだろう。
たとえばこんなこと。
わがままな気ままなお嬢さんタイプの女性と、
イケメンではあるのだけれど、
めんどくさがり屋のわがままな気ままな男性との結婚。
寛大で、まめ界のまめ王のような、まめな男性と結婚していれば、
彼女のわがままが心地よかったり、
まめに動くことは苦に感じるどころか喜びであるから、もめ難い。
けれど、わがまま気ままな人にとって、
自分の気の乗らない時に、
用事を言いつけられたりすることは不愉快極まりないこと。
その上、まめじゃない人にとっては、
「スーパー行って来てー」とか「手伝ってー!」と頼まれると、
(゚Д゚)ハァ? と、
大事件に匹敵するようなことなのかもしれない。
(゚Д゚)ハァ? と言われた方は、
\(*`∧´)/ ムッカー!ときたりして、
言うつもりもなかった事を言って大ケンカになったりもするだろう。
従って、相手の得手不得手問題やセンス、
更には感情的傾向は結婚相手を選ぶ際に重要だと思うのだ。
では、先に記したような結婚を既にしている場合、
もめないためには、いったいどうしたらよいのだろう?
おそらく…多くを求めず要望を押しつけないことしかない。
自分が選んだ人との結婚が叶ったことだし、
愛する人と共に人生を歩めるのだから幸せだ。
これ以上の幸せはないじゃないか…、
幸せだ…幸せなのだ…、
と、崇高な愛の頂に立つしかないように思う。
もしもそれが無理なら…やはり離婚するしかないのだろう、
と、個人的には思う。
「ボンちゃん。ゴリラは、愛したことを、悔いることってあるの?」
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