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2011.05.04

まめ王

まめな人というのは、生まれつきの気質なのだろう、と最近つくづく思う。

近所に、物凄く、まめなおじいさんが住んでいる。

歳は確か天皇陛下と同じだと言っていたから御歳、77歳。

朝は5時に起床し、家の前をほうきで掃く。

定年してからアルバイトでスクラップの解体処理の仕事をしており、

週6日、朝8時に出勤し帰宅は6時40分。

夏は暑く、冬は寒く、かなりの重労働らしい。

唯一の休み、日曜日はゴロゴロして過ごすのかと思いきや、

朝から晩まで、一日中出たり入ったり。

「買いものあるなら行ってくるよー」と、しょっちゅう尋ねてくれる。

ホームセンター、魚屋さん、八百屋さん、スーパーへと、

どこへでもバイクでひとっ飛び。

そういえばこんなこともあった。

上野から千葉市動物公園にゴリラのケンタ君が引っ越した頃、

なかなか会いに行けないという私の話しを聞き、

ケンタ君が元気にしているかを見に行ったのである。

 

やはり長男というのは面倒見が良いものだろうか。

このおじいさんは5人兄弟の次男。

けれど、長男が早くに他界してしまったので長男的存在である。

私は、祖母も母も末っ子で私も末っ子、よって末っ子三代目のせいか、

気づけば面倒見が良い方にお世話になっていることが多いのだが、

これまでに出逢った人を振り返ってみても、

こんなふうに、まめ界のまめ王のような人物に会った事は無い。

その面倒見の良さは突出している。

植えたヒマワリが倒れそうになっていれば結わいておいてくれるし、

ゴミ出しは手伝ってくれるし、

いつも自分の事を勘定に入れずに全力投球。

労力を惜しむということを知らない。

まるでそれは、

会う事が叶わなかった亡き祖父が近くにいて、

危なっかしい生き方をしている孫の面倒を見てくれているかのよう。

そんな姿に、

お地蔵さんがモデルに思えてならない詩、

宮沢 賢治の〔雨ニモマケズ〕を思い出す。

〔雨ニモマケズ〕↓

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card45630.html

 

誰もが、日一日ごとに若さを失っていく。

衰えていくということは、憂鬱なもの。

憂鬱になると、ふさぎ込みがちになるけれど、

チャンスを掴むコツも、

人生を楽しく過ごす秘訣も、

まめに動くことなのかもしれないね。

 

「ボンちゃん。ゴリラ界にも、まめなゴリラと、そうじゃないゴリラがいるんでしょ?」

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