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2011.06.29

百人一首 v.s 甘味組

再び、暑過ぎる夏がやってくる、それは避けがたい事実である。

と、今朝の太陽が私に呟いたような気がした。

それにしても、暑い。

「ただひとつの小倉アイスを欲する」

と、暑さに慣れない私の身体が、今朝呟いた気がした。

それで朝食は小倉アイスに決まったのだが、

食べながら、ふと思った。

小豆の粒あんのことを、なぜ「小倉」というのだろうか…?、と。

小倉アイス、小倉あんぱん、小倉最中、小倉羊羹など、

粒あんのものを、小倉○○と呼ぶ。

そうそう、小倉百人一首も。

甘味の小倉と百人一首の小倉、

果たして同じ小倉仲間なのかどうか調べてみた。

 

結論から言うと、その起源は同じ、京都の小倉山なのである。

アイス、あんぱん、最中、羊羹、百人一首、

小倉繋がりの彼らは言わば親戚みたいなもの。

 

名前の由来は次の通り。

百人一首…『百人一首』は藤原定家の私撰歌集である。定家が晩年を過ごした別荘があったのが京都の小倉山であったことから、地名をとって『小倉百人一首』とよばれるようになったとか。だからもしも、定家が等々力渓谷で和歌を撰んでいたら『等々力百人一首」とよばれていたのだろう…。個人的な思いとして、『小倉百人一首』と呼ぶより、『小倉山百人一首』と呼んだ方が、より響きにふくみがあって、紅葉の山の美しさとロマンティックな和歌とが重なり合う気がする。
 

小倉甘味組…小倉餡と言えば粒粒が残った餡をさす。その粒粒の様が、京都の小倉山に点在する紅葉の様に似ているからだとか。小豆の粒粒を紅葉に見立てるとは、なんと風流なのだ…そう思わずにいられない。

 

小倉山とは、京都市の北西、右京区嵯峨にある紅葉の名所。

百人一首に、嵯峨の小倉山の美しさを歌ったものがある。

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
   今ひとたびの みゆき待たなむ

              貞信公

〈意訳〉

小倉山の紅葉よ。もし人の心が分かるなら、
 もう一度天皇がおいでになるまで、美を失わないで欲しい。

貞信公がそうであったように、

嵯峨の紅葉を誰かに見せたい、

その美を分かち合いたいと思う人は多いに違いない。

キョロ(・_・ )( ・_・)キョロ ここだけの話、

「小倉」にちなんだネーミング対決の勝負の結果は、

小倉甘味組の由来の方が、

発想がひとひねりある点においてチョピッと格が上というか、

より洗練されているネーミングであるように私は思うわけで、

小豆の粒粒を嵯峨の紅葉に見立てるというその洒落加減には、

やはり高得点をつけざるを得ない。

ゴメンヨ 百人一首。

ということで、この度の、

ネーミングの由来: 小倉百人一首 v.s 小倉甘味組

この勝負、小倉甘味組の勝ちなのだ!

 

「ボンちゃん、紅葉の小倉山を歩くゴリラ…絵になるだろうね」

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