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2011.07.21

『音のない海』

詩をつくってみた。

 

 

『音のない海』

 

 

わたしの言葉は 思いを伝えていたのだろうか

わたしの眼差しは 愛を伝えていたのだろうか

わたしの思いは 忘れられない何かとなったのだろうか

わたしの愛は 消えない何かを奏でたのだろうか  

 

あなたはいつも 微笑んでいた

あなたはいつも どこまでも遠いところに向かっていた

あなたはいつも 遥か彼方を見つめていた

あなたは時折 恥ずかしそうにしていた

あなたは時折 困った顔をした

あなたは時折 ノスタルジックな眼差しでわたしを見つめた

 

伝えても 伝えても 伝えても

見つめても 見つめても 見つめても

言葉と眼差しは 

海へといざなわれていたような気がした

あなたは その海でわたしを 切り離した

 

時が止まった 記憶の海に

今が 通り過ぎていき

いつしか記憶の海から 音が消えたころ

あなたは その海でわたしを 繋げた

 

音のない海でひとり 道草をする

水面に浮かぶ 言葉と眼差しをつついてみる

 

わたしの言葉は 思いを伝えていたのだろうか

わたしの眼差しは 愛を伝えていたのだろうか

わたしの思いは 忘れられない何かとなったのだろうか

わたしの愛は 消えない何かを奏でたのだろうか 

 

 

「ボンちゃん。動物園のゴリラは道草できないから、ほんとうに可哀想だよね…、ごめんね。人間は道草できるのに。」

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