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2011.08.07

ヤモリ…バブタス page 2

(ヤモリ…バブタス page1 の続き)

朝起きて、

恐る恐るバスルームを覗くと、

やはりまだバブタスはいた。

昨夜の様子から、

帰り道がわからないように見えたから、

まだいるんじゃないかな、と心配していたのだが…。

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夜行性だから、

朝は感覚が鈍いのか、

近づいてもなかなか動かなかった。

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私の熱い視線を感じて目覚めたのか、

バブタスは慌ててUターンした。

それにしても、丸い指先といい、

テケテケテケという言葉が似合う歩き方といい、

なんとも可愛いと思う。

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慌てて向った先は、網戸。

昨夜はバスタブから這い上がるので精一杯だったのか、

網戸の側まで近づいていなかったのだが、

夜中にバスルームを探検したのだろう。

網戸が屋外に最も近い場所だと気付いたようである。

急いでよじ登る姿から、

外に出たいというバブタスの思いがひしひしと伝わってきた。

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すぐにでも網戸を開けてあげたいのだが、

我が家の網戸は、

ステンドグラスを設置した関係で細工がしてあり、

簡単に開けられないのである。

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よじ登り続けるバブタスを見つめて、思った。

このままではバブタスは餓死し、弔う日が来てしまう。

なんとかしなければ…、と。

そこで、親しい近所のおじいさんに、

バブタス救出作戦をお願することを思いついた。

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網戸を這いながらステンドグラスの裏側に向かうバブタス。

連絡するとおじいさんは直ぐに来てくれた。

レジ袋を使ってバブタスの捕獲を試みたのだが、

必死に逃れようとするバブタスはバスタブの縁に落っこちた。

おじいさんが、いまだ!と、バブタスを捉えようとした時、

バブタスはバスタブの中に落下し、

その瞬間にシッポを落としたのである。

見ればバスタブに若干の血がついており、

シッポは激しくうねうねしていたのである。

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写真の左上にいるのがバブタス、右下に見えるのがシッポ。

下の写真と比較すると、

シッポの向きが変わっているのが分かる。

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危機に瀕した多くのトカゲは、

シッポをおとりにして逃げようと、

自らでシッポを外し落とすという話は聞いてはいたが、

目の当たりにしたのは初めてだったし、

シッポは激しくうごめいているしドキドキしてしまった。

バブタスが怪我をしたのではないかと思いおじいさんに聞くと、

シッポを外したところは、

若干の血のにじみこそあれど、

きちんと取り外せるようになっている箇所だから心配ないという。

バスタブ内のバブタスは、

シッポと反対方向の、シッポより最も遠い場所にいたから、

見事な自己防衛本能だと思った。

ちなみに再生されるシッポは、

長さや色がそれまでのものとは若干、異なるものになるらしい。

必要とあらばと思い、

落としていったシッポも外に置き、

バブタス救出作戦は幕を閉じた。

最後に、バブタスの写真を絵画ふうに加工してみた。

題して、「光を踏むバブタス」。

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おわり

「ボンちゃん。ゴリラはどんな自己防衛手段を持っているの?」

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