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2011.08.11

やればできるさ

日本での一般上映を願っていたイタリア映画が、

7月末からシネスイッチ銀座で上映されている。

 

邦題: 「人生、ここにあり」

原題: Si puo` fare(「やればできるさ」)(2008年/111分)

監督:ジュリオ・マンフレドニア

 

過去の玉ログ(2009.12.18)で少し触れたのだが、

この映画は、

小説「カッコーの巣の上で」(著者、ケン・ケーシー)が、

1975年に映画化(ジャック・ニコルソン主演)された作品の、

続編的なストーリーである。

早速観てきたのだが、

以前にDVDのイタリア語版で把握できなかったところが明確になり、

やっぱり映画はDVDよりも映画館で観る方がいいなあ…、

などと思いながら再度感動してきた。

 

「人生、ここにあり」の舞台は1980年代のミラノ、

精神病院の全廃への活動が起きている最中である。

その背景には、

精神科医フランコ・バザーリアらが、

閉鎖的な精神病棟の全廃を目指した精神医療改革がある。

バザーリアらの活動がきっかけとなり、

イタリアでは精神病院が次々と閉鎖されていき、

患者は、自宅、グループホーム、通院などの地域ケアへ移行し、

1978年5月13日には、

精神病棟を閉じる法律、いわゆる「バザーリア法」が制定された。

現在、イタリアでは全土の精神病院を廃止されている。

 

問題提起あり、起承転結あり、笑いあり、感動あり、涙あり、

エンターティメント性あり、メッセージ性あり…、

とても完成度の高い作品であると私は思う。

患者の自由、意志の尊重、人間の尊厳が、

希望と勇気と涙と微笑みに包まれており、

“独創力”とは何かを考えさせられる作品でもあると思う。

映画の中で何度も聞こえてくる言葉、

「Si puo` fare」 シィ プオ ファーレ、

この言葉の意味の大きさを考えると、

やはりタイトルは、

Si puo` fare(「やればできるさ」がピッタリだと思うのである。

なぜかいつも邦題が気になる…。 

この夏イチオシの映画なのだ!

 

「ボンちゃん。ゴリラはみんな、独創性に溢れて見えるね」

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