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2011.08.18

心の一灯 その2

人生とは夜道のようなもの。

その道を歩む際の心構えについて、

次の言葉もまた、

目的を持つことの重要性を説いている。

 

「順境とか逆境とか、

貧富とかいうことを苦にするとせぬは、

畢竟(ひっきょう)目的が定まって居るか居らないかに在る」 

                    犬養毅

 

順境とは、物事が都合よく運んでいる境遇。

逆境とは、苦労の多い境遇、不遇な境遇。

畢竟とは、最終的な結論という意味。

学問に打ち込みジャーナリストになった犬養毅は、

政治家へと転身し、

76歳という高齢で内閣総理大臣になった。

最後まで言論の力を信じ、

暴力に対する理性の優位さを訴え続けた、

熱い人物として知られる。

その人物が言うのだから説得力がある。

 

あらためて辞書を引いてみた。

目的とは、実現しようとして目指す事柄。行動のねらい。目当て。

目的意識とは、行動の目的に対する明確な自覚。

 

なるほど、

目的を持つということは、

行動のねらいに対する明確な自覚なのだ。

目的意識が強ければ、

逆境や貧しさは気にならないということなのだろう。

いや、もっと正確に言うならば、

逆境や貧しさが気になるということは、

逆境や貧富を、

苦にするかしないかの議論に至っているということだから、

つまるところ、

まだまだ目的が弱いということ。

目的に向かって努力することと、

それに対する評価を得るということは別の問題であり、

意味を考えるならば、

目的に専念することが重要なのだよ、

と、犬養毅は伝えているのだろう。

深い御言葉である。

 

「ボンちゃん、ゴリラも目的に向かって没頭していると、逆境や不遇さについてなんか、考え始めない?」

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