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2011.09.27

変心で変身

人は誰しも、

多かれ少なかれ個人差はあるにせよ、

目指す自分像というものが心のどこかにあって、

それに近づく自分になりたいと願い、

自分を変えたいと思っているものではないだろうか。

日本の臨床心理学の第一人者である、

故、河合隼雄氏の『こころの処方箋』(新潮社)のP.64に、

「一番生じやすいのは180度の変化である」という内容のものがある。

どのページも「フム、フム、なるほど!」と、

深い納得が得られることばかりなので一読をおススメしたい。

 

人間の変化を援助する心理療法家であった河合氏が、

アルコール依存症の人、

ノイローゼの人、

非行の少年少女といった患者さん達の変化を見る内に、

「一番生じやすいのは180度の変化である」と気付いたという。

それを読んだら、

時に私に起きる180度の変化的行動に合点がいった。

例えば、夜型人間で朝寝坊型の私が毎朝5時に起きだしてみたり、

10年以上運動という運動をしていない私がDVDを見ながら家で毎日ダンスをしてみたり、

なにかがきっかけになってふと思い立ち、

ある日を境にピッタリと何かを止めたり始めたりすることが生じることがある。

ゼロか100かといった極端な心の変化が急に起きて、

それに伴い行動がそれまでのものとは180度変わるのだ。

その時の自分の変わりようは目を見張るものがあって、

自分の意思の弱さにウンザリした自分の意思の強さが、

瞬間的に露出して勝ったような不思議な現象だと常々思っていた。

けれど、河合氏によれば、

それこそが一番生じやすい変化のようである。

悪くすれば、超優等生が超劣等生になる可能性を示唆しているとも言えるが、

良くすれば、どっぷりと自分の人生を悲観視していた人に、

何かの方向付けがきっかけとなって、

ピョイッと心の風向きが変わり、

180度の変化が生じる可能性があるとも言えるのだ。

 

山手線が3分おきに来るような、

しょっちゅう起きる現象とは思えないが、

直したい欠点が直せない自分に心底から腹が立つ境地に至ることができれば、

建設的な180度の変化が自然と起きて、

継続的に心の在りようが変わっていき、

新たなる境地に至れる可能性は高いようである。

従って、

意外に思えるが、

人は絶対的な変化によって案外容易に変われる生きものなのかもしれない。

自分が自分を諦めなければ。

 

「ボンちゃん。ゴリラは自分自身が自分の心を諦めたりする?」

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