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2011.09.16

花房出雲

夜、見通しの悪い小道で、

出会い頭に小柄な猫とぶつかりそうになった。

私はビックリしたのだが、

猫は驚いた様子もなく、

一瞬、私を見上げたが、

悠然たる態度で私の左側を通り過ぎていった。

面識のある猫であることに気づいたのだが、

以前は直ぐに隠れてしまうような猫だったからアレ?と思った。

 

猫から見れば、私はかなり巨大な生きものである。

体重だって10倍以上あるだろうし、

身長だって、立って計ったとして5倍はあるだろう。

そんな巨大な生きものが突然、眼前に立ちはだかったというのに、

驚きもせずに泰然自若としていて警戒心はゼロ。

まるで自分よりずっとずっと小さい生きものでも見るかのようだった。

その堂々たる姿に花房出雲(はなぶさいずも)を思い出したほどである。

 

花房出雲とは、

中村吉右衛門演じる、時代劇『斬り捨て御免!』の主人公。

腕が立って兎に角物凄く強くて、力まずにさらりと悪を成敗する人物である。

最近知った時代劇なのだが、

美しい人が花房出雲に艶やかにせまるシーンが艶っぽくて、

長門勇のひょうひょうたる雰囲気にも惹かれ、

『鬼平犯科帳』とはまた一味違う魅力があって面白いのである。

 

ということで、その猫は花房と命名したのだヨ!

 

「ボンちゃん。ゴリラ界にも滅法強かった伝説のゴリラっているんでしょ?」 

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