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2011.09.17

カツラ

最先端のカツラをまじまじと見る機会に恵まれた。

よくCMで見かける、パーツタイプの女性用のカツラである。

ちょうど手のひらにのるほどの大きさで、

頭頂部にのせてブラシで髪をとかせば、

風が吹いても、帽子を脱いでも、

なんの問題が無いというもの。

その作りがどういうものなのか前々から少し気になっていたので、

カツラの試し装着をしてみたいという知人の話を聞き、

付添いとして同行して来たのである。

 

お店に入ると係の人がやって来て、

髪の色をチェックし、幾つか候補のカツラを運んできてくれた。

持ってみると軽い。

髪質は、形が崩れないことを意識しているからなのか、想像以上に硬かった。

そのカツラを頭頂部にのせ、地毛に、付属の金具でパチンと留め、髪をとかせば、完了。

ボリュームが生まれるから装着しないのと装着したのとではだいぶ印象が変わる。

 

材質を聞いたところ、

人毛と人工毛の半々を使っているとのことで、

頭皮に見える、肌色の特殊な布(メッシュタイプ)に、

人毛と人工毛を交互に一本一本手で結びつけてあるという。

よくよく見てみると、

小さなかた結び目がメッシュにびっしりとあって、

毛がしっかりと結びつけられてあった。

毛を一本一本布に結びつけるとは、

あっぱれな根気が下支えしたお見事な仕事だ!と、感動した次第である。

 

友人曰く、欲しいけれど、あまりにも高価で…とのことだった。

今回試したのは確か、60万円ぐらいのもの。

少し検討するということでその場を後にしたのだが、

帰り道に、友人が真顔で私に言った。

「手先が器用なんだから、時間かかってもいいから、ああいうカツラ作れないの?」、と。

あれほどの根気が私にあるだろうか…と、

気づけば真剣に思いを馳せている自分がいたのだが、

あの品質でもう少し価格設定が低ければ、

多くの人が髪の悩みから解放されるだろう。

心も晴れ、外出も増え、おしゃれするのが楽しくなって、

購買意欲がうまれて経済効果にも少なからず影響があるだろう…と、思うのである。

 

「ボンちゃん、ゴリラも加齢により体毛が薄くなったりすると、やっぱり気になる?」

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