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2011.10.19

『涙の水たまり』

悲しい涙は心に溜まりがちだけれど、

なんとか気持ちを切り替えて、

清々しい心でいたいものだと思う。

詩をつくってみた。

 

 

 

 

『涙の水たまり』 

 

 

大雨が降ると

街が洗い流される

心に隠していた

涙の水たまりにも雨が流れこむ

雨と一緒に流された涙は

海に運ばれていく

海を見たことのない涙たちは

きっと海の広さに驚くだろう

魚に出会って目を回すにちがいない

はじめの頃は

波酔いするかもしれないけれど

出会いがあって

知らない世界があることに気づくことができる

朝陽に夕日に照らされて

涙の色を七変化できる

雨が降ってきて

雨粒と一緒に

コロコロと波面で転がれるのは

涙ならでは遊びだ

未知との遭遇の連続に心が忙しくなり

心にこもって

溜まり涙になっていた頃の記憶は

薄れていくだろう

その方がいい

過去の辛い思いは

忘れた方が楽になるから

 

悲しい涙よ

潮騒を聞きながら

さざ波の煌めきになれ

 

 

 

「ボンちゃん。ゴリラは悲しい気分をどうやって切りかえるの?」

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