« 『涙の水たまり』 | トップページ | 『薄れゆく愛』 »

2011.10.21

『寂滅』

父の命日が近い。

なぜか『寂滅』という詩ができた。

 

 

 

 

『寂滅』

 

 

北風吹く夕暮れの墓地は

枯れ葉舞う寒さの楽園

口を閉した老いたベンチが

座る人もなく夕陽に染まる

 

 

瞼を擦り抜ける 記憶の幻影に

川の渡し守は 見向きもしない

吹き溜まる 枯れ葉の渦が

時の戻る 時計に見える

 

 

闇夜がもたらす 空虚の橋に

朧に写る 命の抜け殻

無言に列なし 耳を澄ませて

天地の混沌に続く 川の音を聞く

 

 

愛しい人よ ありがとう

愛しい人よ さようなら

愛しい人よ そばにいて

 

 

 

 

 

「ボンちゃん。ゴリラは死の世界を知っている?」

|

« 『涙の水たまり』 | トップページ | 『薄れゆく愛』 »